
治療などで一度削ってしまった歯は、二度と元の強さに戻ることはありません。
かぶせ物や詰め物で、なんとなく歯が強くなった気がしても、実際には歯を削れば削るほど、天然歯の寿命は短くなってしまいます。
当院では歯を削ったり抜いたりしないですむ方法はないか、患者さまに最適の方法を考えていきます。歯科医師全員がマイクロルーペを装着することで、歯を削る量を最小限に抑え、M.I.(ミニマル・インターベンション)=最低限の侵襲での治療を行っています。
歯質や唾液の性質(細菌をどのぐらい含むかなど)は一人ひとり異なり、むし歯になりやすいかどうかを左右します。
間食が多くなると、口の中がいつも酸性になってしまい、むし歯になりやすい状態が続きます。
歯垢に含まれる細菌が糖分やタンパク質を分解して酸を排出し、歯のエナメル質などを溶かしてしまいます。
たまに「あまり歯みがきしていないけれどむし歯にならない」「甘いものばかり食べているけれどむし歯になりにくい」という人がいますが、そういった人は口内の原因菌の量がもともと少なかったり、唾液の力が強い人です。(唾液には溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元どおりにする働きがあります。)
歯の表面のエナメル質がむし歯に侵されています
象牙質までむし歯が進んだ状態です
神経近くまでむし歯が浸食してしまっています
全体が浸食され、根や根の周りにも影響が出ます
むし歯がC4まで進行すると神経が死んでしまうので、痛みを感じなくなります。しかし根の先には細菌と膿がたまって炎症が起きたり、硬いものを噛んだりすると痛みや違和感を感じたりするようになります。そこから細菌が全身に回ってしまうという危険性もあります。
もしも、「ひょっとしてむし歯かな?」と思ったら、早期発見・早期治療を行うためにも、できるだけ早めに来院されることをお勧めします。
歯みがきの目的は、「歯垢をとる事」 と 「歯ぐきのマッサージ」 です。歯垢を歯みがきで常に取り除いていればむし歯にはなりません。しかし実際は、きれいに磨きましたという人でも約85%しかみがかれていません。きちんとみがいているつもりでも、みがき残しは結構あるものです。“なくて七癖…”といわれるように人それぞれにも歯みがきに癖があり、欠点があります。この欠点は歯科衛生士に診てもらえばすぐにわかります。欠点をなくすことが正しいみがき方の第1歩です。
むし歯が進行してしまって、神経まで達して痛みが強くなると、根管内の神経を取り除く必要があります。歯の根の管を根管(こんかん)といい、通常、根管の中には神経があります。
神経を取った後は、根管内を消毒し、薬を詰めて細菌が入り込まないようにします。これを根管治療といいます。
当院では「クイックエンドSIT」という、歯根を綺麗に洗浄・吸引・乾燥することが一気にできる機器を使用しておりますので、素早い治療で患者さまの負担を軽減します。
歯を削ったり失ってしまった場合は、インレ—(詰め物)やクラウン(被せ物)、またはインプラントで治療をします。
保険適用の詰め物や被せ物だけでなく、審美性の高い、天然の歯に近い見た目や硬さの素材も取り揃えておりますので、患者様のご希望にあわせてご提案いたします。詳しくはご相談ください。